2021年1月訪日外国人客数
2021年2月
執筆:インバウンドアナリスト
宮本 大
日本政府観光局が発表した2021年1月の訪日外国人客数は1月単月で46,500人となった。同年前月比は▲20.8%と微増。前年同月比は▲98.3%となった。
国別で見ていくと、アジアでは中国10,200人と先月から減少。ベトナムは20,000人と先月から+4,300人で中国を初めて上回った。韓国は2,500人と先月から微減。台湾は600人と先月から400人減。タイは700人と、先月から変わらなかった。
英国300人、フランス600人、ドイツ400人と、先月からほぼ変わらずの水準。米国1,200人。先月と変わって、ベトナムからの入国者数で訪日客数をけん引した形となった。ベトナムが中国を逆転した。
以下の図は北南米・欧州・豪州の地域合計の2020年11月分まで反映。
以下の図はアジア地域合計の2020年11月分まで反映。
日本政府は緊急事態宣言発令により、水際の対策を強化。2020年12月28日から2021年2月末まで原則として全世界からの新規入国を拒否。にもかかわらず、昨年12月より訪日外国人客数は先月比▲20%にとどまった。
今回は初めてベトナムからの訪日客数が中国を上回った。その他の欧米諸国や他のアジア地域からの訪日客数には大きな変化はなかった。
2021年に入り、各国でのワクチン接種が進む中、日本は緊急事態宣言を発令延長。引き続き水際対策の強化によりや緊急事態宣言期間中のビジネストラック・レジテンストラックの14日間の待機期間の緩和を停止。
2021年も引き続き厳しい入国制限により、国境を跨ぐ人の移動は定位に推移。2021年も厳しい数値になることが予想され、今後の東京オリンピックの開催の有無次第では2021年の訪日客数に大きな影響を与えよう。
筆者紹介
・立命館大学卒
・SMBCフレンド証券(現SMBC日興証券)を経てかんぽ生命保険入社
・外国債券・為替ポートフォリオマネイジメント、日本株アナリスト兼株式ポートフォリオマネイジメントを担当
・米国College of William & Mary School of Business 卒(MBA)
・Japan Localized設立後、訪日観光客向けへ体験ツアーの企画運営、インバウンド市場のリサーチ業務に従事
会社紹介
Japan Localizedは現在、東京、京都、大阪で訪日観光客向けのガイドツアーの運営を行っています。これまで、+50,000人以上訪日観光客へツアーを遂行しました。トリップアドバイザー社の”旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本の体験・ツアー2020”で日本全国第3位に選出されています。
また、北米、欧州、豪州、南米からのインバウンドに特化したツアーの企画、リサーチ、マーケティング、英語及びスペイン語のツアーガイドの養成・研修、欧米豪南米インバウンド向けビジネスコンサルティング、メルマガ発行など幅広くインバウンドビジネスサービスを提供しております。詳しい情報やお問い合わせは弊社のホームページのお問い合わせフォームからお願い致します。
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