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割安株を買い仕込む|インバウンド・国内旅行関連銘柄の投資情報

10月第3週のインバウンド株及び国内旅行株の動きと見通し




今週のインバウンド及び国内旅行関連銘柄の情報


インバウンド銘柄の主な材料は:


・JALは12月~1月発券分の燃料サーチャージを11月分と同水準にすると発表。サーチャージの水準はハワイまでが6,600円、北米・欧州は11,600円。足もとの原油高の影響を受けた対応となっている。



・ANAは10月以降に一部国際線の増便を実施すると発表。羽田-ホノルル線や成田-ムンバイ線などを増便するほか、年末年始には北米路線などで臨時増便を運航する。報道によれば、足もと出張需要が少しずつ回復しているようで、年末年始は日本や海外からの帰国需要を見込んでいるほか、ホノルル線は観光需要も想定している。



・ANAとJALは23年から国内線搭乗口の改札機を共同利用することを発表。お互いに利用できる搭乗口を増やすことで利用客の利便性の向上を図るほか、コストの抑制にもつなげる。



・オリエンタルランドは東京ディズニーランド・シーの時短営業を11月から緩和すると発表。緩和によりランドで2時間、シーで3時間営業時間が伸びる。また、入場者数は現在1万人までとしているが、10月25日から段階的に上限を引き上げていく予定である。



国内旅行関連銘柄の主な材料は:


・JR東海は東海道新幹線の酒類の販売を10月25日から再開すると発表。また、11月の新幹線の臨時列車1392本は全て計画通り運転する。新幹線の利用者数は新型コロナ禍以前と比較すると6~7割減と低い水準が続くが、一部で平常化の動きが進んでいる。



10月3週目の株式相場のまとめ


主要指数(週)

TOPIX(先週差)

始値2028.43 高値2041.71 安値1989.62 終値2002.23 (▲21.7)

予想PER16.14 予想PRB1.27 予想EPS 124.05

※モーニングスターより支援

日経平均株価指数(先週差)

始値29,093.82 高値29,489.11 安値28,546.57  終値28,804.85(▲263.78)

NT倍率14.38


日経平均株価・TOPIXチャート

 日本株は原油高によるインフレ懸念や、それに伴う米国金利上昇、中国のエバーグランデ問題などの外部要因に振らされる展開となり、日経平均株価は29000円を挟んでの値動きとなった。しかし、米国企業の好決算や日本企業の上昇修正などもあり、本格化する日本企業の決算発表に向けて、個別物色が伺えた一週間であった。



インバウンド・旅行関連銘柄の株価週間パフォーマンス


インバウンド・旅行関連銘柄の株価週間パフォーマンス



以下の図はインバウンド及び国内旅行関連銘柄の昨年末からの対TOPIXでの株価動向である。

インバウンド株パフォーマンス

 インバウンド関連銘柄は総じて軟調な一週間であった。特に大きな材料もなく、期待先行買いからの利益確定売りに押された。その中で値ごろ感から寿スピリッツの上昇が目立った。また、低位推移していたラオックスの株価上昇も目立った。一方、先週から大幅に上昇していたマツモトキヨシココカラファインは、SMBC日興証券のレーティング引き下げにより、大幅に反落した。 




国内旅行株パフォーマンス

 国内旅行関連銘柄も大きな材料がなく、今週も利益確定の売りの押された一週間であった。




10月4週目の材料

25日

景気先行指数(日)


26日

新築住宅販売件数(米)


27日

耐久財受注(米)


28日

日銀政策決定会合(日)

ECB理事会(欧)

GDP速報値(米)

新規失業保険申請件数(米)


29日

完全失業率(日)

鉱工業生産(日)

ユーロ圏GDP速報値

PCEコアデフレーター(米)



株式相場の見通し


今週から企業決算が本格化する。足元円安の追い風もあり、業績の上方修正をする企業が相次ぐ。また、TOPIXのPERも16倍前半と割安水準とは言えないものの、値ごろ感がある銘柄に物色が入るだろう。また、衆議院選挙期間最終週であり、衆議院選挙アノマリーを忘れてはならない。


 そのよう中、中国エバーグランデ問題やアメリカのインフレによる金利政策の引き締め、またパウエル議長の再任の動向が気がかりだ。FRB理事による株式投資信託売却のスキャンダルは下火なものの、パウエル議長の再任にブレーキをかけかねない。ウォール街はパウエル議長の再任がコンセンサスなので、ハト派のパウエル議長が退任になった場合の市場の反応に注視したい。


 旅行・インバウンド銘柄はGoToトラベル2.0や入国制限の緩和のニュース待ちの展開が続くだろう。期待先行買いが一旦落ち着いたので、衆議院選挙が終わるまでは利益確定の売りの展開が続くと考えられる。



筆者紹介

・立命館大学卒

・SMBCフレンド証券(現SMBC日興証券)を経てかんぽ生命保険入社

・外国債券・為替ポートフォリオマネイジメント、日本株アナリスト兼株式ポートフォリオマネイジメントを担当

・米国College of William & Mary School of Business 卒(MBA)

・Japan Localized設立後、訪日観光客向けへ体験ツアーの企画運営、インバウンド市場のリサーチ業務に従事



会社紹介

 Japan Localizedは東京、京都、大阪で訪日観光客向けのガイドツアーの運営を行っています。これまで、+50,000人以上訪日観光客へツアーを遂行しました。トリップアドバイザー社の”旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本の体験・ツアー2020”で日本全国第3位に選出されています。現在はライブストリームで日本各地からオンラインツアーを行っております。

 また、北米、欧州、豪州、南米からのインバウンドに特化したツアーの企画、リサーチ、マーケティング、英語及びスペイン語のツアーガイドの養成・研修、欧米豪南米インバウンド向けビジネスコンサルティング、メルマガ発行など幅広くインバウンドビジネスサービスを提供しております。詳しい情報やお問い合わせは弊社のホームページのお問い合わせフォームからお願い致します。

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