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ECBの政策スタンスに注目せよ|3月第5週のインバウンド株及び国内旅行株の動きと見通し

インバウンド・国内旅行関連銘柄の投資情報

今週のインバウンド及び国内旅行関連銘柄の情報

インバウンド銘柄の主な材料は:

・大丸松坂屋3月の既存店売上高は前年比7.2%増。来店客数が増加したことや、ラグジュアリーブランドや宝飾品が好調に推移したことから、売上は前年比で増加した。店舗別では、直営13店舗中10店舗が前年実績を上回った。.


・JALは国際線5~7月の運航計画を発表。北米、東南アジア方面などの運航率(20年度計画比)は、5月が33%、6月が54%、7月が62%と、運航規模を段階的に引き上げる。コロナ禍で低迷している需要が徐々に回復するとみている。


・ANAはコロナ禍で実施していた月例賃金の減額を3月で終了する方針。21年1月から一般社員の賃金を5%減らしていた。一方で、一時金の見送りは継続する。足もと国内路線の需要は回復傾向にあり、GW期間中も臨時増便を予定している(21年同時期比で9倍)。業績の回復が一定程度見込まれる中、社員の士気向上を図る。


国内旅行関連銘柄の主な材料は:

・エアトリは同社が出資する株式会社メンタルヘルステクノロジーズ(MHT)が東証マザーズに上場したことを発表。MHTはオンラインを活用したメンタルヘルス関連のサービスを手がける。21年12月期の売上は14億円、営業利益は1.3億円。初値は公開価格を40%上回る880円をつけた。


・HISの2月旅行取扱高合計はコロナ禍前の前々年比96%減の25億円。内訳は海外旅行が前々年比98%減の5億円、国内旅行が同66%減の19億円となった。国内旅行ではオミクロン型の急速な感染拡⼤に伴い、1月に続き需要の鈍化がみられた。


・また、HISは連結子会社である HTB エナジーの全株式を譲渡する方向で調整していると発表。譲渡先とは最終合意に向けた協議を進めており、4月28日を譲渡予定日としている。HTB エナジーは電力小売業を営んでいるが、電力調達価格の高騰等により業績が悪化し、債務超過に陥っていた。自力での再建は難しいとして、事業の切り離しを判断した模様である。



3月5週目の株式相場のまとめ

日銀の指値オペでドル円が一時125円まで円安が進行し、日経平均株価の連騰が9回でストップ。また、権利付売買最終日や月末、年度末の需給イベントもこなしながら、全体的に利益確定売りに押される一週間であった


旅行関連銘柄に関しては総じて軟調であった。しかし、アメリカが原油の備蓄を放出することで原油価格が下落し、それを好感する形で空運株は+3.79%と週間上昇率トップだった。


主要指数(週)

TOPIX(先週差)

始値1982.29 高値1991.66 安値1921.15 終値1944.24 (▲37.23)

予想PER13.07 予想PRB1.10 予想EPS 148.75

※モーニングスターより


日経平均株価指数(先週差)

始値28,084.08 高値28,281.45 安値27,399.48  終値27,665.98 (▲483.86)

NT倍率14.22

インバウンド・旅行関連銘柄の株価週間パフォーマンス


以下の図はインバウンド及び国内旅行関連銘柄の週間パフォーマンス及び昨年末からの対TOPIXでの株価推移である。


旅行・インバウンド関連銘柄の週間パフォーマンスは総じて軟調であった。そのような中、原油価格が一服したことや、GWの増便ニュース等でJALとANAの空運株やskyticketを運営するアドベンチャー株の上昇が目立った。その他は年度末の需給からみでの売りに押させる形となった。



4月2週目の材料


4日

5日

貿易収支(米)

ISM非製造業景況指数(米)


6日

FOMC議事録(米)


7日

景気先行指数(日)

新規失業保険申請件数(米)

ECB議事録(欧)


8日

貿易収支(日)


株式相場の見通し

今後のマーケットのテーマは、引き続きウクライナ問題と資源高、インフレ、FRBの利上げ回数とECBのスタンス変更だろう。特にECBの今後の金融政策の舵取りに注目が集まる。欧州はウクライナ問題から波及したインフレに苦しんでおり、ECBも緩和から引き締めに切り替えなければ、足元のインフレを鎮火出来ない。


欧米がインフレに苦しむ中、日銀は緩和継続姿勢を継続。指値オペ後、ドル円が一時125円を付ける場面もあった。日本はコロナ規制で経済回復が遅れている中での資源高と円安で生活必需品の値上げが続く。今後、日本もインフレになる可能性が高く、日銀の金融政策、政府の動向に注目が集まろう。




筆者紹介

・立命館大学卒

・SMBCフレンド証券(現SMBC日興証券)を経てかんぽ生命保険入社

・外国債券・為替ポートフォリオマネイジメント、日本株アナリスト兼株式ポートフォリオマネイジメントを担当

・米国College of William & Mary School of Business 卒(MBA)

・Japan Localized設立後、訪日観光客向けへ体験ツアーの企画運営、インバウンド市場のリサーチ業務に従事

・まいまい京都・東京事務局

・会計事務所にて、資金調達・事業計画アドバイザー

・訪日ラボで「株式市場からインバウンド復活の動向を読み解く」を連載中



会社紹介

東京、京都、大阪、広島で訪日観光客向けのガイドツアーの運営を行っています。これまで、+50,000人以上訪日観光客へツアーを遂行しました。トリップアドバイザー社の”旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本の体験・ツアー2020”で日本全国第3位に選出されています。現在はライブストリームで日本各地からオンラインツアーを行っております。

また、北米、欧州、豪州、南米からのインバウンドに特化したツアーの企画、リサーチ、マーケティング、英語及びスペイン語のツアーガイドの養成・研修、欧米豪南米インバウンド向けビジネスコンサルティング、メルマガ発行など幅広くインバウンドビジネスサービスを提供しております。詳しい情報やお問い合わせは弊社のホームページのお問い合わせフォームからお願い致します。



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