7月第5週のインバウンド銘柄及び国内旅行関連の株価の動き
2020年8月2日
執筆:インバウンドアナリスト宮本 大
主要指数(週)
TOPIX(先週差)
始値1556.81 高値1583.76 安値1496.06 終値1496.06(-76.93)
予想PER21.41 予想PRB1.10 予想EPS69.87(-9.6)
※モーニングスターより
日経平均株価指数(週)
始値22,495.95 高値22,842.19 安値21,710.00 終値21,710.00(-1,041.61)
NT倍率14.51
7月5週目の株のまとめ
日本企業の第一四半期の決算発表が本格化。4-6月期の決算内容及び今後の業績見通しや減配などが嫌気され、個別株で大きく下落する動きが目立った。加えて、新規コロナ患者の大幅な増加、東京都知事による酒類を提供する飲食店への時短要請などもあって、サービス関連の株価も大きく売られた。また、アメリカのGDPが3割減という数値や新規失業保険申請件数などの米国経済指標の悪化により、TOPIX、日経平均とも安値引けとなった。
8月1週目の株の材料
3日
ISM製造業景気指数(米)
4日
耐久財受注(米)
5日
ADP雇用統計(米)
ISM非製造業景気指数(米)
貿易収支(米)
6日
新規失業保険申請件数(米)
7日
雇用統計(米)
8月1週目の日本株式市場の主な材料としては①米国の追加財政出動の動向、②米国企業決算、③日本企業決算、④米中対立関係の動向、⑤米雇用統計、⑥国内のコロナ感染者数が主な材料となろう。特に日本企業の第1四半期決算発表を受けての個別株の動きは先週と変わらないと考える。ただし、先週から株価は大きく売れており、ここからさらにもう一段売られるには大きな材料が必要だと考えられるが、足下国内でのコロナ患者数の増加や各自治体の緊急事態宣言により、モメンタムの一段の悪化や株価の二番底を試しに行くリスクを意識した展開となろう。
インバウンド及び国内旅行関連銘柄の動き
以下の図はインバウンド及び国内旅行関連銘柄の昨年末からの対TOPIXでの株価動向である。
引き続き全銘柄の対TOPIXを下回る状況が続く。決算発表もあり、化粧品関連株はインバウンド需要の蒸発や外出自粛の影響で大きく売上が落ちており、株価は大きく下がった一週間となった。マツモトキヨシは他のドラッグストアに比べては化粧品関連の売上及びインバウンドの売上が大きいので他のドラッグストアと比べて株価は大きく下げている。寿スピリッツはインバウンド需要の蒸発、国内の商業施設の臨時休業などの影響があり、売上高が7割減収と厳しい決算内容となり、株価は大きく下げる動きとなった
以下の図は国内旅行関連銘柄の昨年末からの対TOPIXでの株価動向である。
先週の株価で大きく売られたのは旅行関連や陸運株だろう。JR東海やJR東・西の決算が発表され、4-6月期決算が初の赤字や過去最大の赤字幅となった。そのJRや陸運株はいまだ今期の業績見通しが見いだせず、年後半も厳しい状況が続くとの見通しや、加えて、新規コロナ患者数の増加もあり、HISなどの旅行代理店株も大きく下げる動きとなった。
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