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日本株はオリンピック特需が来るか!?|インバウンド・国内旅行関連銘柄の投資情報

インバウンド及び国内旅行株の動きと見通し|7月第4週2021年



今週のインバウンド及び国内旅行関連銘柄の情報


インバウンド銘柄の主な材料は:


・JALは21年8月1日から適用となる日本発国際貨物燃油サーチャージを国交省に申請。サーチャージ額は1kgあたり24円(米州・欧州など遠距離路線)、12円(アジア遠距離路線)、12円(アジア近距離路線)となる。


・ANAはKDDI株との提携により、「ANAでんき」の開始を発表。対象地域は日本全国で、ANAマイレージクラブ会員をサービス対象とする。


国内旅行関連銘柄の主な材料は:


・HISは石川県・粟津温泉「満天ノ 辻のや」を7 月 21 日に開業すると発表。同社の新規プロジェクト「ホテル・旅館再生支援」第一号として取得した「辻のや花の庄」を大浴場・客室・庭園・プールなどを改装・整備し営業を開始する。


・KNT-CTホールディングスは、取締役会で新生・近畿日本ツーリストとして「近畿日本ツーリスト株式会社」を21年10月1日に発足することを決議した。KNT北海道やKNT関西など地域会社7社等をKNT首都圏に吸収合併し、合併後に近畿日本ツーリストに商号を変更する。全国組織として近畿日本ツーリストが復活するのは8年10カ月ぶりとなる。合併は、中期経営計画に基づきウェブ販売中心の販売体制に移行することから全国連携の強化を図るためで、本社部門の後方部門を統合することにより、コスト構造の見直しも行うねらいもある。


・JR東海は東海道新幹線7月(20日まで)の利用状況は前年比127%で、コロナの影響を受ける前の前々年比では42%となった。また、4-6月期の実績は同33%で、会社予想の40%をやや下回る水準となった。


主要指数(週)

TOPIX(先週差)

始値1912.85 高値1924.64 安値1883.86 終値1904.41(▲27.78)

予想PER17.16 予想PRB1.30  予想EPS 110.97

※モーニングスターより


日経平均株価指数(先週差)

始値27,663.40 高値27,882.43 安値27,330.15 終値27,548.00 (▲445.08)

NT倍率14.46


インバウンド・旅行関連銘柄の株価週間パフォーマンス




7月4週目の株式相場のまとめ


 先週からの下落基調が続き、日本株は週初から大きく下落して始まった。背景にはデルタ株蔓延による経済停滞懸念長期化や、業績の下方修正が目立った外食や小売業、旅行業の業績悪化懸念などのモメンタムの悪化があったと考える。加えて、オリンピック前の連休で積極的にポジションを取りに行きにくい相場であった。そのような背景から、ファストリテイリングは年初来安値、日経平均株価も年初来安値に肉薄するところまで下落した。


 旅行・インバウンド関連銘柄はコロナ変異株の蔓延で、業績悪化懸念により、総じて軟調な展開であった。特に証券会社のレポートで株価は目先の業績を織り込み済みと判断された寿スピリッツの株価の下落が大きく目立った。



インバウンド及び国内旅行関連モニタリング銘柄の動き

以下の図はインバウンド及び国内旅行関連銘柄の昨年末からの対TOPIXでの株価動向である。


 先週から引き続き、インバウンド関連銘柄は総じて軟調であった。特に寿スピリッツの株価の下落が大きく目立ったものの、レジャー関連の富士急行やオリエンタルランドの株価もじりじりと安い。コロナ新規感染者数により、インバウンド関連銘柄の業績に不透明感が増しており、今後も厳しい株価の推移になるのではないかと考える。



 インバウンド関連銘柄と比べて、国内旅行関連株の方が総じて下落幅は限定的だった週であった。また、モニタリング全銘柄は引き続きTOPIXをアウトパフォームしており、まだインバウンド関連銘柄より、業績回復速度は速いとの見方が強い事が背景だろう。しかし、日本政策投資銀行から借り入れを行った藤田観光やHIS、KNTCTなどの自己資本が悪化している銘柄のパフォーマンスには注意が必要だ。



7月5日週目の株の材料と動き


26日

新築住宅販売件数(米)


27日

耐久財受注(米)


28日

景気先行指数(日)

FOMC(米)


29日

FOMC(米)

GDP速報(米)

新規失業保険申請件数(米)


30日

失業率(日)

鉱工業生産(日)

GDP速報(欧)


筆者の個人的見解


 今週も日本株は厳しい一週間となった。連休前で積極的にポジションを取りに行きにくく、コロナ変異株蔓延で市場のモメンタムは最悪だった。しかし、週末アメリカ株は史上最高値を更新し、日本で東京オリンピックが始まったことで、今週のモメンタムは改善すると考える。また、日本の企業決算が本格化し、製造業中心に業績の上方修正が予想され、バリュエーションが切り下がり、日本は世界の株式市場と比べて大幅に割安になるだろう。そのうえ、オリンピック期間中は世界中から日本に注目が集まり、外国人投資家が割安に放置されて日本株に買いを多少なりとも入れてくる可能性がある。

 

 だだ、今週はFOMC、アメリカのGDP速報値などの重要経済指標イベントもあり、そこに大きな注目が集まろう。足元米国株は押し目がほとんどないまま最高値を更新し続けており、プロの市場関係者からは金融緩和の副作用とインフレ、コロナ変異株蔓延による経済活動の巻き戻しが懸念されている。それらを材料に株価は大きく売られる可能性があり、アメリカ株の下げには徹底して付き合う日本株の急落には注意をしたい。今やアメリカの新規失業保険申請件数の結果で、アメリカ株が敏感に反応するようになっている事自体、異常であるという事に気づかなければいけない。また、急落もBuy the Dipで反発しているが、これも4回連続続いており、次回も同様に急落に買い向かっていいかどうかは不透明だ。あと、ビットコインが一時3万ドルを割れ反発したものの、買い需要が弱くなっていることにも注意を払いたい。


筆者紹介

・立命館大学卒

・SMBCフレンド証券(現SMBC日興証券)を経てかんぽ生命保険入社

・外国債券・為替ポートフォリオマネイジメント、日本株アナリスト兼株式ポートフォリオマネイジメントを担当

・米国College of William & Mary School of Business 卒(MBA)

・Japan Localized設立後、訪日観光客向けへ体験ツアーの企画運営、インバウンド市場のリサーチ業務に従事



会社紹介

Japan Localizedは東京、京都、大阪で訪日観光客向けのガイドツアーの運営を行っています。これまで、+50,000人以上訪日観光客へツアーを遂行しました。トリップアドバイザー社の”旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本の体験・ツアー2020”で日本全国第3位に選出されています。現在はライブストリームで日本各地からオンラインツアーを行っております。

 また、北米、欧州、豪州、南米からのインバウンドに特化したツアーの企画、リサーチ、マーケティング、英語及びスペイン語のツアーガイドの養成・研修、欧米豪南米インバウンド向けビジネスコンサルティング、メルマガ発行など幅広くインバウンドビジネスサービスを提供しております。詳しい情報やお問い合わせは弊社のホームページのお問い合わせフォームからお願い致します。


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