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市場は掉尾の一振ムードで大納会までは株価は安定!?12月第4週のインバウンド株及び国内旅行株の動きと見通し

12月第4週のインバウンド株及び国内旅行株の動きと見通し


2020年12月27日

執筆:インバウンドアナリスト

宮本 大



主要指数(週)

TOPIX(先週差)

始値1798.16高値1804.84 安値1755.30 終値1778.41 (-14.83)

予想PER28.01 予想PRB1.16 予想EPS 63.49

※モーニングスターより


日経平均株価指数(先週差)

始値26,834.10 高値26,905.67 安値26,361.66 終値26,656.61 (-106.78)

NT倍率14.98



旅行関連株の週間パフォーマンス



12月4週目の株のまとめ


英国で新型コロナウィルスの変異種が確認され、日経平均株価は26,500円を下回るものの、モデルナワクチンの認可や米国の追加財政支出の合意の報道もあり、値を戻す展開となった。欧米ではクリスマス休暇もあり、相場は閑散。閑散に売りなしという格言の通り、24-25日はナギ相場となり、小幅な値動きのまま取引を終えた。


 旅行関連株はまちまちな展開。先週から下げ続けていた、オープンドアは大幅反発。KNT-CTやHISもワクチン期待から反発。ただ、先行きの業績が厳しいJALやANAなどの航空関連株はさえない動きとなった。


12月5週目の株の材料と動き


28日

鉱工業生産(日)


29日


30日

大納会(日)


31日

新規失業保険申請件数(米)


1日

休場



 12月5週目の日本市場は30日まで。アメリカ市場は31日までで1日は休場。


インバウンド及び国内旅行関連モニタリング銘柄の動き


 以下の図はインバウンド及び国内旅行関連銘柄の昨年末からの対TOPIXでの株価動向である。

インバウンド銘柄の主な材料は:


・JALが豪カンタス社と共同事業を計画しているとの報道。日本-豪州の航空旅客市場の70%を占有し、収益を両社で分配する体制を目指す。


・ANAが成田-杭州線の復便を発表。中国路線の復便や新設は、成田―上海、広州、青島、深圳に続き5路線目となる。ANAがコロナ禍でも国際線を増便・復便する背景には、留学生などの片道の渡航需要と、旺盛な貨物需要がある。


・JALとANAが年末年始の国内線の追加減便を公表。12月の運航率はJALが78%、ANAが79%に、1月の運航率はJALが74%、ANAが78%にそれぞれ低下した。


・オリエンタルランドは、来年の3月からチケットの変動価格制を導入する。混雑緩和で顧客満足度を向上と収益改善を図る。大人の1日券は、土日祝日や繁忙期で8700円と現状から500円引き上げる計画。




以下の図は国内旅行関連銘柄の昨年末からの対TOPIXでの株価動向である。


国内旅行関連銘柄の主な材料は:


・JR東海は、年末年始の新幹線の予約状況を発表。22日時点で前年比75%減となり、新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、10日発表時の66%減から悪化している。


・HISのタイとシンガポールの現地法人が西松屋のベビー服・子供服の販売開始を公表。現地法人の各店舗やホームページで販売支援を展開する。


・ベルトラが第三者割当増資を発表。オープンドアを割当予定先として、15億円の資金を調達予定。一株368円(12月25日の終値422円)で4.1百万の普通株式を発行。13.11%の希薄化となる。




筆者の個人的見解


 来週は年内取引最終週となり、懸念材料をたくさん残す形で年明けを迎えるだろう。市場は掉尾の一振ムードで大納会までは株価は安定する可能性があるが、個人的には1989年の大納会を思い起させる。1989年12月29日に日経平均株価は史上最高値の38,957円44銭で取引を終え、翌年から株価は下落し始めた。それはバブル経済終焉の知らせだった。筆者も2007年から株式相場を見続けているが2007年も同様なムードがあり、皆総楽観であった。マクロ経済データは遅行指標であり、財政支出と金融政策でなんとか保ってきたが、来年それらが回復する見通しは厳しいと思っており、またコロナウィルス変異型にも注視が必要だ。スペイン風邪も終息するのに数年かかっており、そのあとに世界大恐慌が起きたことを忘れてはならない。歴史は繰り返すのである。




筆者紹介

・立命館大学卒

・SMBCフレンド証券(現SMBC日興証券)を経てかんぽ生命保険入社

・外国債券・為替ポートフォリオマネイジメント、日本株アナリスト兼株式ポートフォリオマネイジメントを担当

・米国College of William & Mary School of Business 卒(MBA)

・Japan Localized設立後、訪日観光客向けへ体験ツアーの企画運営、インバウンド市場のリサーチ業務に従事



会社紹介

Japan Localizedは現在、東京、京都、大阪で訪日観光客向けのガイドツアーの運営を行っています。これまで、+50,000人以上訪日観光客へツアーを遂行しました。トリップアドバイザー社の”旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本の体験・ツアー2020”で日本全国第3位に選出されています。


 また、北米、欧州、豪州、南米からのインバウンドに特化したツアーの企画、リサーチ、マーケティング、英語及びスペイン語のツアーガイドの養成・研修、欧米豪南米インバウンド向けビジネスコンサルティング、メルマガ発行など幅広くインバウンドビジネスサービスを提供しております。詳しい情報やお問い合わせは弊社のホームページのお問い合わせフォームからお願い致します。




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