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旅行関連株を仕込む|インバウンド・国内旅行関連銘柄の投資情報

インバウンド株及び国内旅行株の動きと見通し-8月第1週


今週のインバウンド及び国内旅行関連銘柄の情報


インバウンド銘柄の主な材料は:

・JALは22年3月期1Q決算を発表。売上収益は前年同期比74%増の1330億円、純損益は▲579億円(前期は▲937億円)と赤字だった。国際線貨物需要が好調だったが、コロナ禍に伴う旅客数の低迷が響いた。ただ、人件費の圧縮等のコスト削減効果で赤字幅は前年同期から縮小した。


・寿スピリッツは22年3月期1Q決算を発表。売上は前年同期比2倍の57億円、純損益は▲1.9億円(前期は▲11億円)の赤字だった。母の日など季節イベント強化により通信販売が54%増加、中国の出店効果により海外売上が34%増加したことが売上の回復に寄与した。一方で、移動・外出自粛により土産需要が引き続き低迷したことから、前々年同期比では45.8%の売上減と依然として低水準となっている。


・富士急行は22年3月期1Q決算を発表。売上は前年同期比2倍の74億円、営業損益は▲6億円(前期は▲35億円)、純損益は▲5億円(前期は▲25億円)の赤字だった。事業別に前年同期で比べると、鉄道・バスなどの運輸業の営業損失が▲14億円→▲5億円に、富士急ハイランドやホテルなどのレジャーサービス業の営業損失が▲21億円→▲7億円と赤字幅が縮小している。通期業績予想(12億円の最終黒字)に変更は無かった。


・資生堂は21年12月期2Q決算を発表。売上は前年同期比21%増の5076億円、営業利益は230億円(前期は▲34億円)、純損益は▲172億円(前期は▲213億円)となった。海外売上は外貨前年比+29%。中国・欧米を中心に海外事業が成長しており、日本事業の低迷をカバーしている。パーソナル事業の売却や「Dolce&Gabbana」のライセンス解消など事業構造改革を進めた結果、▲465億円の特別損失を計上し、最終損益では赤字となった。通期見通し(営業利益270億円、純利益355億円)の変更はないが、然るべきタイミングで改めて公表するとしている。

国内旅行関連銘柄の主な材料は:

・KNT-CTホールディングスは22年3月期1Q決算を発表。売上は前年同期比4.8倍の160億円、営業損益は▲74億円(前期は▲142億円)、純損益は▲64億円(前期は▲98億円)の赤字だった。自治体から受託したワクチン接種の会場運営など旅行以外の売上を増加したことや、コスト削減により前年同期比で赤字幅は縮小。ただ、売上高はコロナ禍前の19年4-6月期(1095億円)の2割以下にとどまっている。同社は3月末時点で96億円の債務超過に陥った。親会社の近鉄グループHDなどから総額400億円の資本支援を受け、6月末時点の自己資本比率は23・1%まで回復した。通期業績予想(▲148億円の最終赤字)は据え置いた。


・オープンドアは22年3月期1Q決算を発表。売上は前年同期比2倍の2.3億円、純損益は▲1.9億円(前期は▲3.6億円)の赤字だった。旅行需要の低迷により、コロナ禍前の、前々期1Q比で売上は20%程度に留まる。一方で、人員を増強し開発スピードをさらに高め、回復後の新たな旅行ニーズに対応したサービスの拡充等、競争力をさらに強化するというコロナ収束後を見据えた取り組みを実施していく。通期業績予想は引き続き非開示とした。



主要指数(週)

TOPIX(先週差)

始値1917.65 高値1942.08 安値1917.61 終値1929.34 (+28.26)

予想PER16.73 予想PRB1.30 予想EPS 115.32

※モーニングスターより


日経平均株価指数(先週差)

始値27,493.32 高値27,888.87 安値27,488.74 終値27,820.04 (+536.45)

NT倍率14.41


インバウンド・旅行関連銘柄の株価週間パフォーマンス

8月1週目の株式相場のまとめ

 デルタ株の蔓延やISM景気指数が予想より下回った事をきっかけに景気後退が再燃。加えて中国規制当局のIT、教育、ゲーム関連企業の規制強化が嫌気されたものの、好調な企業決算や週末の雇用統計などの好材料が相場を下支えた。特に海運、自動車関連などの製造業の業績上方修正が目立った週でもあった。


 旅行インバウンド関連銘柄は連日コロナ新規感染者数の増加報道やまん延防止等重点措置が愛知県や京都府などに適応されることが嫌気されて、総じて軟調な展開となった。特に決算発表で業績の進捗率の悪さが嫌気されたコーセの株の下落が目立った。



インバウンド及び国内旅行関連モニタリング銘柄の動き

以下の図はインバウンド及び国内旅行関連銘柄の昨年末からの対TOPIXでの株価動向である。

 モニタリングをしているインバウンド関連銘柄は各社相対的に悪くない決算発表がありながらも、パフォーマンスの低下が目立つ。特に富士急行やオリエンタルランドなどのレジャー株連日安い。また、寿スピリッツも決算発表以後の株価の下落が目立つ。空運2社も海外航空会社に比べて回復が鈍く、軟調な展開が続く。



 

 国内旅行関連銘柄も弱い展開が続くも、週末に反発した。JR東海は厳しい決算内容から軟調な展開が続き、TOPIXをアンダーパフォーム。ただ、他の国内旅行関連銘柄は株価の下落が落ち着き、底打ち感が出てきたと考える。



8月2週目の株の材料と動き

9日

日本休場


10日

国際収支(日)


11日

消費者物価指数(米)


12日

新規失業保険申請件数(米)


13日


株式相場の見通し


 米国の決算発表が終わり、夏枯れ相場と言いたい所だが、米国株は堅調。週末の雇用統計が強い内容で、テーパリング議論が再燃しつつも、マーケットはそれを織り込んでいる様相だった。また、ビットコインも4万ドルを回復し始めて、仮想通貨に対する心理的な不安が好転してきたと考える。そのよう中、日本株は決算発表のピークを迎えており、業績の上方修正が目立つ。特に製造業中心に好調な決算内容だ。それに伴い、EPSが上がり、株価水準は変わらないので、バリュエーションの切り下げが目立つ。これは過去の水準と比べてやや割高だが、足元の欧米市場のバリュエーションに比べたら、日本株は出遅れていると言ってもいいだろう。


 オリンピックも終わり、パラリンピック開催が控えているものの、相場は①コロナ感染者数のピークアウト時期、②ワクチン接種率上昇に伴う経済正常化、③秋の総選挙に注目がシフトするだろう。特に③における、補正予算に注目が集まろう。飲食や旅行関連への予算が大きく割り当てられると予想され、その恩恵を受ける銘柄を今のうちから仕込んでおきたいところだ。



筆者紹介

・立命館大学卒

・SMBCフレンド証券(現SMBC日興証券)を経てかんぽ生命保険入社

・外国債券・為替ポートフォリオマネイジメント、日本株アナリスト兼株式ポートフォリオマネイジメントを担当

・米国College of William & Mary School of Business 卒(MBA)

・Japan Localized設立後、訪日観光客向けへ体験ツアーの企画運営、インバウンド市場のリサーチ業務に従事



会社紹介

Japan Localizedは東京、京都、大阪で訪日観光客向けのガイドツアーの運営を行っています。これまで、+50,000人以上訪日観光客へツアーを遂行しました。トリップアドバイザー社の”旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本の体験・ツアー2020”で日本全国第3位に選出されています。現在はライブストリームで日本各地からオンラインツアーを行っております。


 また、北米、欧州、豪州、南米からのインバウンドに特化したツアーの企画、リサーチ、マーケティング、英語及びスペイン語のツアーガイドの養成・研修、欧米豪南米インバウンド向けビジネスコンサルティング、メルマガ発行など幅広くインバウンドビジネスサービスを提供しております。詳しい情報やお問い合わせは弊社のホームページのお問い合わせフォームからお願い致します。


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