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日本経済への逆風は続く|インバウンド・国内旅行関連銘柄の投資情報

4月第4週のインバウンド株及び国内旅行株の動きと見通し



今週のインバウンド及び国内旅行関連銘柄の情報

インバウンド銘柄の主な材料は:

・JALは6月からの適用となる国際貨物の燃油サーチャージの引き上げを国交省に申請を発表。サーチャージ額は、米州・欧州など遠距離路線が2万200円から3万6800円に、ハワイやアジア遠距離路線が1万2700円から2万3600円に、前回申請から引き上げられる。今回の引き上げは原油価格上昇に伴う燃料価格の上昇が背景。13年半ぶりの高水準になる。ANAもサーチャージを引き上げる見通しである。


・ANAは22年3月期の通期業績予想の下方修正を発表。最終損益は▲1,450億円の赤字となり、従来予想から450億円赤字幅が拡大する。1月以降にオミクロン型の感染拡大により国内線の旅客需要が想定を大きく下回ったことや、燃料費高騰が響いた。


・ANAとJALはGW期間中の予約状況を発表。国内線の予約数はANAが前年比1.5倍、JALが同2倍と増加しているものの、コロナ禍前の19年比6~7割程度に留まっている。国際線の予約数はアジア・北米間の接続需要が堅調に推移していることから、前年比5~6倍に改善している。それでも、日本を含めた各国の入国制限により19年比で2~3割程度と低調な水準となっている。


・力の源ホールディングスは一風堂を九州・関東に4店舗グランドオープンすることを発表。九州では久留米市と福岡市と北九州市に、関東では伊勢崎市にそれぞれオープンさせる。各市内で初めての出店のケースも多く。いずれも集客力の高い大型ショッピング施設のレストラン街やフードコート内での出店となる。


国内旅行関連銘柄の主な材料は:

・HISは22年の新規ホテル展開について予定を発表。宮古島や、名古屋市内、鹿児島の天文館に新規オープンする予定である。同社は世界6カ国 7都市でホテル事業を展開している。


・JR東海はGW期間中の東海道新幹線の臨時増便を発表。予約が好調なことから4月27日から5月8日に45本追加する。


4月4週目の株式相場のまとめ

米国の金利上昇とFED高官からの発言などに振らされる中、日経平均株価は往って来いの展開であった。円安の進行で輸出関連企業が買われるものの、アメリカの金利上昇でハイテクグロースが弱い展開だった。財務大臣がG20とG7で急速な円安に対して懸念を提示したものの、世界の潮流から逆流している日本は相手にされなかった。そのよう中、日銀が指値オペを行い、ドル円は一服しつつも、底堅い展開となった。



主要指数(週)

TOPIX(先週差)

始値1880.76 高値1929.89 安値1863.59 終値1905.15 (+8.84)


日経平均株価指数(先週差)

始値26,831.45 高値27,580.64 安値26,571.38  終値27,105.26 (+12.07)

NT倍率14.22


インバウンド・旅行関連銘柄の株価週間パフォーマンス

以下の図はインバウンド及び国内旅行関連銘柄の週間パフォーマンス及び昨年末からの対TOPIXでの株価推移である。

インバウンド・旅行関連銘柄の株価週間パフォーマンス

日本政府がゴールデンウイークで自粛を求めない方針を示したことを好感し、旅行関連銘柄全般的に良好なパフォーマンスだった。GoToトラベル不正の旅工房、国内旅行代理店のKNT-CT、WiFiのビジョンなどのパフォーマンスが目立った。また、ハワイツアー販売再開のHISも大幅上昇した。


インバウンド・旅行関連銘柄の株価週間パフォーマンス

インバウンド・旅行関連銘柄の株価週間パフォーマンス

4月5週目の材料

25日

景気先行指数(日)


26日

完全失業率(日)

耐久財受注(米)


27日


28日

日銀政策金利(日)

鉱工業生産(日)

GDP速報値(米)

新規失業保険申請件数(米)


29日

欧州GDP(欧)


株式相場の見通し

今週は日銀政策金融決定会合が控えている。特に、日銀の政策スタンスと黒田総裁の会見に注目が集まる。もし、日銀が緩和姿勢継続ならば円安が加速する地盤が固まるだろう。また、週末FRBの利上げに警戒し、米国株は大幅下落した流れを受け、GW前で積極的なポジションは取りにくく、日本株は軟調な一週間になるだろう。


物価高、円安に日本政府及び日銀はバラマキ以外有効な政策を打ち出せず、市場は円売り、債券売り、日本の安い不動産などの買い叩きを加速させるだろう。円安効果で輸出企業の増益期待で一部の日本株は上昇するものの、それ以外の銘柄にはプラスに作用しないだろう。


筆者紹介

・立命館大学卒

・SMBCフレンド証券(現SMBC日興証券)を経てかんぽ生命保険入社

・外国債券・為替ポートフォリオマネイジメント、日本株アナリスト兼株式ポートフォリオマネイジメントを担当

・米国College of William & Mary School of Business 卒(MBA)

・Japan Localized設立後、訪日観光客向けへ体験ツアーの企画運営、インバウンド市場のリサーチ業務に従事

・まいまい京都・東京事務局

・会計事務所にて、資金調達・事業計画アドバイザー

・訪日ラボで「株式市場からインバウンド復活の動向を読み解く」を連載中



会社紹介

東京、京都、大阪、広島で訪日観光客向けのガイドツアーの運営を行っています。これまで、+50,000人以上訪日観光客へツアーを遂行しました。トリップアドバイザー社の”旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本の体験・ツアー2020”で日本全国第3位に選出されています。現在はライブストリームで日本各地からオンラインツアーを行っております。

また、北米、欧州、豪州、南米からのインバウンドに特化したツアーの企画、リサーチ、マーケティング、英語及びスペイン語のツアーガイドの養成・研修、欧米豪南米インバウンド向けビジネスコンサルティング、メルマガ発行など幅広くインバウンドビジネスサービスを提供しております。詳しい情報やお問い合わせは弊社のホームページのお問い合わせフォームからお願い致します。

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