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円安トレンドに逆らうな|インバウンド・国内旅行関連銘柄の投資情報

4月第2週のインバウンド株及び国内旅行株の動きと見通し

今週のインバウンド及び国内旅行関連銘柄の情報

インバウンド銘柄の主な材料は:


・Jフロントリテイリングは傘下のパルコ既存店の3月取扱高を発表。全店合計では前年比1.9%増加した。首都圏の店舗を中心に前年を上回った。


・また、同社はレジデンス事業への新規参入を発表。名古屋や横浜の賃貸マンションの開発を予定している。同社は商業に限らない多様な用途の不動産開発に力を入れており、百貨店事業以外での収益源の強化を図っている。


・JALは5月の国内線の減便を発表。減便後の運航率は、22年度計画比97%と4カ月ぶりに90%台を回復する。観光や出張の機会が増え需要が回復するとして、減便を小幅に抑える。


・力の源ホールディングスは3月の既存店売上を発表。国内店舗は前年比97%、海外店舗は同126%となった。国内店舗では、昨年と同様に時短営業を実施していた。


国内旅行関連銘柄の主な材料は:


・エアトリはネットオン社との資本業務提携を発表。ネットオン社は中小企業向けに採用業務クラウドサービスを提供しており、現在上場準備を進めている。エアトリは上場に関する経験やノウハウを活かし、ネットオン社をサポートする。


・JR東海は東海道新幹線の3月の利用状況を発表。月次の利用状況は前年比34%増となった。コロナ禍前の前々年比では53%に留まった。


・KNT-CTホールディングスの2月の旅行取扱高は、国内旅行が前々年比73%減、海外旅行が同98%減となった。オミクロン型の感染拡大により、年初からの旅行を控える動きが続いた。



4月2週目の株式相場のまとめ

雇用統計後の日本株はナギ相場で始まったものの、ハト派のFRBブレイナード理事が5月でテーパリングの可能性を示唆し、米国債金利は上昇し、米国ハイテク株中心に大きく売れられた。また、中国上海のロックダウンやロシアへの経済制裁等での経済への悪影響への懸念も重石となり、日本株は独自の材料が無い中、総じて軟調な一週間であった。


主要指数(週)

TOPIX(先週差)

始値1946.55 高値1967.68 安値1881.83 終値1896.79(▲47.48)


日経平均株価指数(先週差)

始値27,685.65 高値27,965.94 安値26,764.36  終値26,985.80(▲680.18)

NT倍率14.22



インバウンド・旅行関連銘柄の株価週間パフォーマンス

以下の図はインバウンド及び国内旅行関連銘柄の週間パフォーマンス及び昨年末からの対TOPIXでの株価推移である。


モニタリングをしている旅行・インバウンド関連銘柄の週間パフォーマンス。トップはオープンドア、ベルトラ、エアトリ。先週下げた分の自律反発による上昇。一方、先週堅調だった、JALやANAなどの空運株の下げが目立った。

全体的にコロナ第7波の警戒から、総じて弱かったと言える。





4月3週目の材料

11日


12日

消費者物価指数(米)


13日

機械受注(日)


14日

ECB理事会(欧)

小売売上高(米)

新規失業保険申請件数(米)


15日

ニューヨーク連銀製造業景況指数(米)


株式相場の見通し


筆者は今週の米国の消費者物価指数とECB理事会で為替相場が大きく円安に振れていくと予想をしている。日銀の指値オペで世界中に日銀の緩和姿勢と金利のキャップを知らしめてしまい、欧米の中央銀行がインフレファイターと転身していく中、日米欧の金利スプレッドが開いてくことが明確となった。なので、投機筋は黒田日銀総裁ラインと言われている125円のレジスタンスを意識的に仕掛けてくると予想される(加えて金利キャップまでのJGB先物の売り仕掛け)。

それに対して、日本政府はレートチェックや口先介入などで円安けん制、円買い介入を行ってくるだろう。しかし、日銀の緩和姿勢の変更が見えてこない限り、日本円は125円、130円を超えてくるレンジに入ってくると筆者は予想する。仮にそうなった場合、輸出関連銘柄にはプラスに作用するものの、実質実効為替レートで日本円が減価していく中、日本政府が物価高に対しての有効な対策を示さない限り、今後の日本経済へ対する影響を懸念した日本売り(円売り、株売り、債券売り)が続くと考えられる。


筆者紹介

・立命館大学卒

・SMBCフレンド証券(現SMBC日興証券)を経てかんぽ生命保険入社

・外国債券・為替ポートフォリオマネイジメント、日本株アナリスト兼株式ポートフォリオマネイジメントを担当

・米国College of William & Mary School of Business 卒(MBA)

・Japan Localized設立後、訪日観光客向けへ体験ツアーの企画運営、インバウンド市場のリサーチ業務に従事

・まいまい京都・東京事務局

・会計事務所にて、資金調達・事業計画アドバイザー

・訪日ラボで「株式市場からインバウンド復活の動向を読み解く」を連載中



会社紹介

東京、京都、大阪、広島で訪日観光客向けのガイドツアーの運営を行っています。これまで、+50,000人以上訪日観光客へツアーを遂行しました。トリップアドバイザー社の”旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本の体験・ツアー2020”で日本全国第3位に選出されています。現在はライブストリームで日本各地からオンラインツアーを行っております。

また、北米、欧州、豪州、南米からのインバウンドに特化したツアーの企画、リサーチ、マーケティング、英語及びスペイン語のツアーガイドの養成・研修、欧米豪南米インバウンド向けビジネスコンサルティング、メルマガ発行など幅広くインバウンドビジネスサービスを提供しております。詳しい情報やお問い合わせは弊社のホームページのお問い合わせフォームからお願い致します。

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