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今年はインバウンド復活の年になるか?|2023年1月月次インバウンドレポート

■1月主なインバウンド関連データ

日本政府観光局が発表した2022年12月の訪日外国人客数は単月で1,370,000人となった。前年同月比は+11,237%、同年前月比+46.6%となった。

以下のグラフは2017年からの訪日観光客数のグラフである。

日本百貨店協会が発表した2022年12月免税店売上高・来店動向速報によると、免税店売上高は前年同月比+468.1%の214.5億円だった。


訪日客数の増加に伴い、免税店売上高も順調に回復していることが確認できる。


観光庁が発表した2022年12月の宿泊旅行統計によると、2022年12月の外国人延べ宿泊者数は593万人泊、2019年同月比▲35.4%、前年同月比+1695.8%であった。

以下は1月単月のインバウンド・旅行関連銘柄のパフォーマンス。

1月の株式相場は米国の利上げペース減速期待や次期日銀総裁候補が引き続き緩和スタンスを継続する人事になるという観測から日経平均株価の月次リターンはリターンとなった。そのような中、インバウンド銘柄はインバウンド消費復活期待などから総じて堅調な内容だった。ただ、まだ陸運株の戻りは鈍い。


■ツアーデータと考察

東京で開催している街あるツアーのTokyo Localizedの参加人数は以下の通り。

1月単月では、対2019年比+29%、2020年比▲11%という結果となった。年間を通して1月が一番閑散期で、加えて水際対策を行っている中でこの結果なので、地政学、災害、パンデミックなどのリスク要因がなければ、2023年は順調に回復するのではないかと考えている。


考察

2022年12月の訪日外客数の中身を少し見てみよう。全体数は上記の通り。以下は2019年12月との国別訪日客数の比較だ。

見てわかる通り、韓国が2019年12月と比べて+84%と、コロナ前の水準を大きく上回った。あと、続く国々はコロナ前の水準を下回ったままだ。

全体数でも訪日客数3割強となっている。以下のグラフが割合だ。

韓国からの訪日数の戻りが大きかったのは、2019年は日韓関係悪化によって、韓国からの訪日客数が少なかったからであり、そもそものスタートラインが低いから韓国からの訪日客数が大きく伸びたように見える。一方、個人的に驚きだったのは、台湾からの訪日客がまだ回復していない事だ。台湾はまだ日本と同じく水際対策があるので、日本人が海外旅行に出かけないとの同じように考えておけばいいと考えている。また、訪日旅行を今年の桜のシーズンに合わせてくるのではないかと予測している。


筆者紹介

・立命館大学卒

・SMBCフレンド証券(現SMBC日興証券)を経てかんぽ生命保険入社

・外国債券・為替ポートフォリオマネイジメント、日本株アナリスト兼株式ポートフォリオマネイジメントを担当

・米国College of William & Mary School of Business 卒(MBA)

・Japan Localized設立後、訪日観光客向けへ体験ツアーの企画運営、インバウンド市場のリサーチ業務に従事

・まいまいツアー事務局

・きんざい、訪日ラボ、BBC、CNBC、日経ラジオなど多数のメディアの出演

・日本証券アナリスト協会認定アナリスト、FP2級技能士


会社紹介

Japan Localizedは東京、京都、大阪で訪日観光客向けのガイドツアーの運営を行っています。これまで、+50,000人以上訪日観光客へツアーを遂行しました。トリップアドバイザー社の”旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本の体験・ツアー2020”で日本全国第3位に選出されています。

また、北米、欧州、豪州、南米からのインバウンドに特化したツアーの企画、リサーチ、マーケティング、英語及びスペイン語のツアーガイドの養成・研修、欧米豪南米インバウンド向けビジネスコンサルティング、メルマガ発行など幅広くインバウンドビジネスサービスを提供しております。詳しい情報やお問い合わせは弊社のホームページのお問い合わせフォームからお願い致します。

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