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エアトリ株は強い!4月第3週のインバウンド株及び国内旅行株の動きと見通し

4月第3週のインバウンド株及び国内旅行株の動きと見通し


2021年4月18日

執筆:インバウンドアナリスト

宮本 大




主要指数(週)

TOPIX(先週差)

始値1967.30 高値1971.78 安値1946.17 終値1960.87(+1.4)

予想PER24.94 予想PRB1.32 予想EPS 78.62

※モーニングスターより


日経平均株価指数(先週差)

始値29,874.43 高値29,897.11 安値29,538.73 終値29,683.37 (▲84.59)

NT倍率15.13




インバウンド及び国内旅行関連銘柄の動き


インバウンド銘柄の主な材料は:


・Jフロントは21年2月期末決算を発表。売上は前期比32%減の7,662億円、営業損益は▲242億円(前期は402億円の黒字)、純損益は▲261億円と赤字転落となった。コロナによる大幅減収に加え、休業に伴う費用や一部店舗閉店に伴う損失計上が響いた。22年2月期は売上が前期比30.6%増の1兆50億円、営業利益が110億円、純利益が40億円を見込む。年間配当は29円と、前期比2円増配予定。


・また、Jフロントは21~23年度の中期計画を発表。23年度の定量目標として、営業利益403億円、連結ROE7.0%を掲げる。3年間で1,900億円の営業CFを創出し、そのうち900億円を成長投資や設備投資にまわす。株主還元は配当性向 30%以上を目処に自己株式取得も適宜検討する。デジタルシフトも促進し、百貨店売上ベースでは、対20年比で200億円の売上効果を見込んでいる。


・JALとは5月の国内線の減便を発表。減便により運航率は計画比71%となる。4月の運航率(65%)から改善しているが、京阪神を中心にコロナ感染が再拡大しており、感染の状況によっては追加減便の可能性がある。

・マツモトキヨシは3月の月次売上を発表。既存店は前年同月比1.1%減、全店は同1.2%増となった。前年の除菌関連商品や紙製品の特需の反動が落着いたことにより、前月から改善。苦戦していた医薬品と化粧品が回復しており、特に花粉用薬、デリケートスキンケアの売上が伸長した。


国内旅行関連銘柄の主な材料は:


・エアトリは21年9月期業績予想の修正を発表。連結税引き前利益を従来予想の9.4億円の黒字から12.4億円の黒字に32%上方修正し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。旅行事業の海外旅行領域を除く既存事業はいずれも好調を継続しており、当初想定を上回る状況となったことが背景。旅行事業の国内旅行領域に関しては回復傾向にあり、まん延防止等重点措置等の影響が一部あるものの、想定を上回って推移しているとのこと。



インバウンド・旅行関連銘柄の株価週間パフォーマンス




4月3週目の株のまとめ


米国株の強さが目立った一週間であった。3月小売売上高が大幅に伸び、フィラデルフィア連銀景況指数が強く、新規失業保険申請件数が減り、これらの強い経済指標が米国の株高を支えた。それに対して日本株はナギ相場であった。業績修正や決算発表の内容で個別銘柄の株価に動意があったものの、指数全体には動意がなかった。


 インバウンド・旅行関連銘柄は個別銘柄の業績や大きく下げ後の自律反発があったものの、日本国内でのコロナ変異株蔓延による景気回復の遅れを懸念し、全体的に値動きが重たい一週間だった。




インバウンド及び国内旅行関連モニタリング銘柄の動き


以下の図はインバウンド及び国内旅行関連銘柄の昨年末からの対TOPIXでの株価動向である。


 コロナ変異株の蔓延もあり、インバウンド関連株は総じて軟調であった。特に年初好調であった寿スピリッツや大幅な赤字決算と今期の厳しい見通しを発表したJフロントリテイリングの下落が目立った。また、オリエンタルランドは4週連続で下落している。



以下の図は国内旅行関連銘柄の昨年末からの対TOPIXでの株価動向である。

国内旅行関連株はエアトリが業績を上方修正。それを好感して、株価は堅調に推移。




4月4週目の株の材料と動き


19日

鉱工業生産(日)


20日

21日


22日

ECB理事会(欧)

新規失業保険申請件数(米)

景気先行指数(米)


23日

消費者物価指数(日)

ユーロ圏製造業PMI(欧)

ユーロ圏非製造業PMI(欧)

新築住宅販売件数(米)




筆者の個人的見解 


先週から引き続き日本株は大きな動きもなく、3月期決算発表待ちになると考えられる。菅総理の訪米では、ワクチンの手土産は持ち帰れず、台湾海峡の平和と安定の重要性を確認したことで、今後中国の日本へ対する動きに注目が集まる。


 アメリカの景気回復は力強く、株価3指数は連日最高値を更新。S&P500種の利回りは米国10年債を下回っており、インフレ加速懸念も、米国債券への強い需要が見られた。そのような中、リスク要因はアルケゴス関連でモルガンスタンレーが1000億円の損失を計上、野村もまだ損失が確定していない。また、ドル高による新興国リスク、欧米と中の対立もくすぶる。しかし、市場はまだ楽観論が大方を占める。


 今週から米国企業の1Q決算が本格化。また、ゴールデンウイーク明けには日本株の決算発表も本格化する。相場は業績相場に移っているが、市場にはSell in Mayという言葉がある。楽観論でいいと思うが、いつでもすぐに降りられるように心の準備をしておく必要がある。一旦の利益確定売りもいいかもしれない。筆者個人は、引き続き低PER、低PBR、高ROE、高EPS成長が見込める株に注目をしている。




筆者紹介

・立命館大学卒

・SMBCフレンド証券(現SMBC日興証券)を経てかんぽ生命保険入社

・外国債券・為替ポートフォリオマネイジメント、日本株アナリスト兼株式ポートフォリオマネイジメントを担当

・米国College of William & Mary School of Business 卒(MBA)

・Japan Localized設立後、訪日観光客向けへ体験ツアーの企画運営、インバウンド市場のリサーチ業務に従事



会社紹介

Japan Localizedは現在、東京、京都、大阪で訪日観光客向けのガイドツアーの運営を行っています。これまで、+50,000人以上訪日観光客へツアーを遂行しました。トリップアドバイザー社の”旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本の体験・ツアー2020”で日本全国第3位に選出されています。

 また、北米、欧州、豪州、南米からのインバウンドに特化したツアーの企画、リサーチ、マーケティング、英語及びスペイン語のツアーガイドの養成・研修、欧米豪南米インバウンド向けビジネスコンサルティング、メルマガ発行など幅広くインバウンドビジネスサービスを提供しております。詳しい情報やお問い合わせは弊社のホームページのお問い合わせフォームからお願い致します。

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