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旅行銘柄の株価上昇局面は終了か!?4月第1週のインバウンド株及び国内旅行株の動きと見通し

4月第1週のインバウンド株及び国内旅行株の動きと見通し


2021年4月4日

執筆:インバウンドアナリスト

宮本 大


主要指数(週)

TOPIX(先週差)

始値2004.11 高値2005.75 安値1953.83 終値1971.62(▲12.54)

予想PER25.18 予想PRB1.31 予想EPS 78.30

※モーニングスターより


日経平均株価指数(先週差)

始値29,478.12 高値29,869.67 安値26,165.52 終値29,854.00(+677.3)

NT倍率15.14




インバウンド及び国内旅行関連銘柄の動き


インバウンド銘柄の主な材料は:

・Jフロントは大丸松坂屋の3月既存店売上高を発表。外出自粛の影響は残るものの、前年すでに感染症の拡大により売上が大きく落ち込んでいた反動から、前年比33.3%増となった。商品別では、ラグジュアリーブランドが、緊急事態宣言の解除された関西や名古屋の店舗を中心に売上を伸ばした。


・JALは6月の国際線の運航計画を当初計画比75%減便にすると発表。60路線すべてで減便を実施し、5月の減便率76%とほぼ同水準とする。


国内旅行関連銘柄の主な材料は:

・政府が県内旅行に最大7千円支援し、GoToトラベルを6月以降に再開することで検討していると報道。県内観光の振興策を4月1日から財政面で支援する方針を固め、旅行費用の補助や地域の買い物に充てるクーポンの合計で1人当たり最大7千円を補助する。


・HISは2月の旅行取扱高が前年同月比97%減の10.3億円となった発表。内訳は海外旅行が99%減の1.9億円、国内旅行が84%減の8.3億円。国内旅⾏では、GoTo トラベルの一時停止の継続により多くの店舗で休業したことや、ツアーのキャンセルにより大幅減少になった。


・エアトリはエイジェーインターブリッジ社と資本・業務提携したと発表。エイジェーインターブリッジ社は町家宿泊体験事業やタビナカ体験事業を運営している企業で、業務提携により、インバウンド領域における両社の強みを生かしたシナジーの創出を期待する。



インバウンド・旅行関連銘柄の株価週間パフォーマンス



4月1週目の株のまとめ


 月末、年度末、新年度の3つを含む週であったが、週初からアメリカのヘッジファンド、アルケゴス関連のブロック取引で野村HDが約2200億円の損失を被るニュースから相場が始まった。市場はそれを不安視しながらもバイデン大統領の220兆円規模のインフラ投資の内容が明らかになり、米国景気回復期待でアメリカ株は最高値を更新、日本株も半導体関連株などのグロース株が相場牽引。ドル円も110円台を回復。


 インバウンド・旅行関連銘柄のパフォーマンスは、2週間連続で全面安。配当権利落ちなどの要因もあるが、コロナ感染者が再び増加し、またワクチン接種の遅れによる旅行関連セクターの業績回復懸念も重石になった。



インバウンド及び国内旅行関連モニタリング銘柄の動き

以下の図はインバウンド及び国内旅行関連銘柄の昨年末からの対TOPIXでの株価動向である。


インバウンドモニタリング銘柄は変異株蔓延懸念、またワクチン接種の遅れによる業績回復期待が後退もあり、軟調に推移。



以下の図は国内旅行関連銘柄の昨年末からの対TOPIXでの株価動向である。



 国内旅行関連銘柄も軟調に推移。KNTCTはTOPIXをアンダーフォーム。年初から続いた上昇相場は鈍化傾向が鮮明に。




4月2週目の株の材料と動き

5日

耐久財受注(米)

ISM非製造業受注(米)


6日

ユーロ圏失業率(欧)


7日

景気先行指数(日)


8日

国際収支(日)


新規失業保険申請件数(米)

9日



筆者の個人的見解 


アルケゴス絡みの野村HDの巨額損失には懸念材料があるものの、相場全体はバイデン大統領のインフラ投資の余韻と週末の米国雇用統計の内容による米国景気回復期待による米国株高が続くと予想される。日本株は高成長グロース株中心に米国株上昇の流れについていきながら、円安も日本株には追い風になろう。米国国債の金利上昇圧力もあるだろうが、その他のリスクに注意を払いながら、いつでも降りられるようにしておく心構えも必要だろう。


 今週から小売企業の決算発表が始まり、注目は来期の業績見通しだろう。昨年のコロナ渦で変化に対応できた企業が大きく業績を伸ばすと想定する。足元グロース優位の相場が予想されるが、引き続き低PER、低PBR、高ROE、高EPS成長が見込める株に注目したい。



筆者紹介

・立命館大学卒

・SMBCフレンド証券(現SMBC日興証券)を経てかんぽ生命保険入社

・外国債券・為替ポートフォリオマネイジメント、日本株アナリスト兼株式ポートフォリオマネイジメントを担当

・米国College of William & Mary School of Business 卒(MBA)

・Japan Localized設立後、訪日観光客向けへ体験ツアーの企画運営、インバウンド市場のリサーチ業務に従事



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