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銘柄選びは慎重にせよ!4月第2週のインバウンド株及び国内旅行株の動きと見通し

4月第2週のインバウンド株及び国内旅行株の動きと見通し


2021年4月11日

執筆:インバウンドアナリスト

宮本 大


主要指数(週)

TOPIX(先週差)

始値1979.55 高値1989.09 安値1946.33 終値1959.47(▲12.15)

予想PER25.16 予想PRB1.31 予想EPS 77.88

※モーニングスターより


日経平均株価指数(先週差)

始値30,084.61 高値30,208.89 安値29,516.42 終値29,768.06 (▲85.94)

NT倍率15.19




インバウンド及び国内旅行関連銘柄の動き


インバウンド銘柄の主な材料は:

・Jフロントはパルコの月次取扱高を発表。3月の取扱高は前年同月比4.8%増となった。なお、前年の3月には既にコロナ感染による取扱高が大きく減少していた。店舗別で見ると、感染が再拡大地域である仙台が同▲5.7%、名古屋が同▲4.2%と減少した。


・JALとANAは5月の国内線の減便を発表。減便によりJALの運航率は計画比70%、ANAの運航率は同71%となった。4月の運航率から改善しているが、今後のコロナ感染の状況によっては、追加減便の可能性がある。


・寿スピリッツは21年3月期の売上状況を発表。通期では前期比▲48.6%と半減した。一方、足もと3月は緊急事態宣言の解除に伴い、緩やかな回復基調で推移したこと等により、4Qでは同▲27.3%と落ち込み幅が縮小した。


国内旅行関連銘柄の主な材料は:

・KNT-CTホールディングスの2月旅行取扱高は前年同月比▲91%となった。国内旅行では、Gotoキャンペーンの一時停止の影響を受け、取扱高の大幅減少が継続した。


・東海道新幹線の3月利用状況は前年比96%。コロナの影響を受ける前の18年度比では40%と引き続き低迷している。足元では大阪など一部地域で感染が再拡大しており、今後の利用状況は不透明である。



インバウンド・旅行関連銘柄の株価週間パフォーマンス




4月2週目の株のまとめ


 雇用統計明け続伸で始まった日本株は海外のイースター休暇のもあって商いは少なかったが、日経平均株価は3万円台を回復。しかし、大きな材料が無いまま、利益確定で売られる場面もありながらも方向感にかける一週間となった。アメリカ株は連日高最高値を更新。


 インバウンド・旅行関連銘柄のパフォーマンスは、3週間連続で軟調。大阪、東京とまん延防止重点措置が導入され、インバウンド・旅行関連銘柄には厳しい経営環境が続くことが予想され、それを嫌気した売りが続いている。



インバウンド及び国内旅行関連モニタリング銘柄の動き


以下の図はインバウンド及び国内旅行関連銘柄の昨年末からの対TOPIXでの株価動向である。


 インバウンドモニタリング銘柄は変異株蔓延懸念、またワクチン接種の遅れによる業績回復期待の後退もあり、株価は軟調に推移。特にマツモトキヨシやオリエンタルランドの株価は連日安となっている。


以下の図は国内旅行関連銘柄の昨年末からの対TOPIXでの株価動向である。




 国内旅行関連銘柄も軟調に推移。KNTCTとJR東海はTOPIXをアンダーフォーム。年初から続いた上昇相場は鈍化傾向が鮮明になりながらも、個別銘柄の収益構造の差で大きく株価の明暗が分かれてきている。


4月3週目の株の材料と動き

12日

ユーロ圏小売売上高(欧)


13日

貿易収支(中)

消費者物価指数(米)


14日

機械受注(日)


15日

小売売上高(米)

NY連銀製造業景況指数(米)

新規失業保険申請件数(米)

鉱工業生産(米)


16日

GDP(中)

小売売上高(中)

住宅着工件数(米)

日米首脳会談



筆者の個人的見解 


 今週は大きな動きもなく、利益確定売りをこなしながらの方向感に欠ける展開であった。米国ヘッジファンドのアルケゴス絡みの影響度合いや、アメリカの増税とインフレ加速、米国債金利上昇に伴うドル高による新興国リスクなどが懸念される中、市場全体はまだ楽観論が大方を占める。順張りが投資の基本であるが、常に降りられるように準備しておく必要がある。日本株は2月期決算銘柄の発表が続き、米国も1Qの決算が本格化しよう。今後は業績相場に移っていくが、同一セクター内でも業績内容によって個別銘柄に明暗が出始めるだろう。


 また、2月期決算発表後の個別銘柄の動きを見ているが、強いガイダンスを出した企業の株が大きく売られる事例が多々あり、業績が良くてもバリュエーションの修正が起きると考えている。なので、割安株を中心に買い物色が集まると考えている。引き続き低PER、低PBR、高ROE、高EPS成長が見込める株に注目したい。




筆者紹介

・立命館大学卒

・SMBCフレンド証券(現SMBC日興証券)を経てかんぽ生命保険入社

・外国債券・為替ポートフォリオマネイジメント、日本株アナリスト兼株式ポートフォリオマネイジメントを担当

・米国College of William & Mary School of Business 卒(MBA)

・Japan Localized設立後、訪日観光客向けへ体験ツアーの企画運営、インバウンド市場のリサーチ業務に従事



会社紹介

Japan Localizedは現在、東京、京都、大阪で訪日観光客向けのガイドツアーの運営を行っています。これまで、+50,000人以上訪日観光客へツアーを遂行しました。トリップアドバイザー社の”旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本の体験・ツアー2020”で日本全国第3位に選出されています。

 また、北米、欧州、豪州、南米からのインバウンドに特化したツアーの企画、リサーチ、マーケティング、英語及びスペイン語のツアーガイドの養成・研修、欧米豪南米インバウンド向けビジネスコンサルティング、メルマガ発行など幅広くインバウンドビジネスサービスを提供しております。詳しい情報やお問い合わせは弊社のホームページのお問い合わせフォームからお願い致します。

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