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インバウンド株を買う時が来た|インバウンド・国内旅行関連銘柄の投資情報

8月第2週のインバウンド株及び国内旅行株の動きと見通し


今週のインバウンド及び国内旅行関連銘柄の情報


インバウンド銘柄の主な材料は:


・JALは国内線9月の追加減便を発表。今回発表分の減便を反映した9月運航率は計画比73%となり、8月の運航率70%からは少し改善している。一方で、減便計画は足元の需要動向をもとに決めており、4度目の緊急事態宣言が全国主要都市に拡がる中、今後の需要が落ち込めばさらなる追加減便を行う可能性もある。


・ANAも国内線9月の減便を発表。今回発表分の減便を反映した9月の運航率は、コロナ影響前の20年度計画比69%となった。8月の同64%からやや改善しているが、今後JALと同様に追加減便の可能性がある。


・マツモトキヨシは22年3月期1Q決算を発表。売上は前年同期比7%増の1376億円、営業利益は同33%増の73億円、純利益は同37%増の52億円と増収増益となった。前年に時短営業を強いられた店舗の大半が通常営業に戻ったことを背景に繁華街や都心店舗の売上高が回復基調になった。商品別では医薬品や化粧品が前年を上回った。上半期の業績予想(純利益52億円)は据え置いた。


・力の源ホールディングスは22年3月期1Q決算を発表。売上は前年同期比25%増の41億円、営業利益は1.9億円(前期は▲4億円)、純損益は▲0.7億円(前期は▲9億円)と営業損益で黒字転換、純損益で赤字幅縮小となった。国内では、デリバリーやテイクアウトを強化し、前期比で売上増となった。海外では台湾・シンガポールにおいて売上が改善。欧米においてはデリバリー等の営業を強いられたことから売上は減少するも、足元回復の兆しがある。コスト削減効果や収益性の高い店舗を出店することで、営業利益の黒字化に寄与した。通期業績予想(純利益2億円)は据え置いた。

国内旅行関連銘柄の主な材料は:


・エアトリは21年9月期3Q決算を発表。売上は前年同期比20%減の141億円、営業利益は30億円(前期は▲18億円)、純利益22億円(前期は▲11億円)と黒字転換した。コロナ禍においても潜在的な国内旅行需要を着実に取り込み、安定的に収益を確保。また、旅行事業以外のITオフショア開発事業や投資事業が利益貢献し、事業分散効果が効いた形となった。広告費・人件費等のコスト削減効果も相まって営業利益は過去最高の水準となった。通期業績予想(純利益16億円)は据え置いたが、3Q累計の実績がすでに計画を超過していることから、今後上方修正する可能性は高い。


・藤田観光は21年12月期2Q決算を発表。売上は前年同期比5%減の119億円、営業損益は▲100億円(前期は▲101円)、純利益194億円(前期は▲133億円)となった。売上は減収となったが、コスト削減効果により、実質の前年比では23億円の赤字縮小。また、ホテル椿山荘東京や箱根小涌園天悠の稼働率の上昇や、婚礼需要の回復等により2Q(4-6月)は、Go Toキャンペーン効果を受けた前年4Q(10-12月)並みの売上を確保した。太閤園や投資有価証券の売却により特別利益363億円を計上したことから、純利益では黒字転換。自己資本比率は18.3%となり、20年末の1.2%から改善した。

インバウンド・旅行関連銘柄の株価週間パフォーマンス


8月2週目の株式相場のまとめ


 オリンピック閉会式後の連休明け、雇用統計明けの日本株は良好な決算を発表した銘柄に買いが集まるものの、28000円が意識される形となり、上値が重たい展開が続いた。そのよう中、引き続き海運・鉄鋼セクターが好調も、任天堂やファストリテイリングなどの値がさ株、中国リスク懸念が燻るソフトバンクが軟調な一週間であった。また、アメリカのSOX指数が軟調だったこともあり、半導体株も軟調に推移。日経平均株価は週末再び28000円を割れて取引を終えた。


 旅行インバウンド銘柄はコロナ感染者数の増加に関わらず、総じて好調なパフォーマンスであった。特に陸運や空運株に買いが集まった。また決算発表で赤字幅縮小や黒字転換などが好感された藤田観光やマツモトキヨシのパフォーマンスが目立った。



インバウンド及び国内旅行関連モニタリング銘柄の動き


以下の図はインバウンド及び国内旅行関連銘柄の昨年末からの対TOPIXでの株価動向である。


 モニタリングをしているインバウンド銘柄で目立った動きがあったのは、第一四半期決算を発表し、増収増益が好感されたマツモトキヨシ。とくに、繁華街や都心店舗など売上高の回復が好感され、株価は上昇。また、オリエンタルランドや富士急行のレジャー関連の銘柄が下げ止まりも目立った。これはコロナ新規感染者数より、ワクチン接種率が上昇し、経済の正常化期待を織り込み始めたと考えられる。




 国内旅行関連銘柄は藤田観光株の上昇が目立った。特に2Q(4-6月)の売上が昨年のGoToトラベルキャンペーン時の10-12月の売上と同様になったことや、赤字幅も縮小したことが好感された。また、HISやオープンドアの値上がりも目立った。




8月3週目の株の材料と動き


16日

GDP1次速報(日)

鉱工業生産指数(日)

ニューヨーク連銀製造業生産指数(米)


17日

小売売上高(米)

鉱工業生産(米)


18日

住宅着工件数米)


19日

新規失業保険申請件数(米)

景気先行指数(米)


20日

消費者物価指数(日)



株式相場の見通し


 日米の決算発表のピークが終わり、お盆休み、夏休み相場に入る。「閑散に売りなし」という相場格言があるように、大きく下がる事もなければ大きく上がる事もないだろう。日経平均株価は28000円が引き続き重たいが、好業績を背景に個別銘柄の物色が続くと考える。TOPIXのPERは欧米と比べると割安に推移するも、来年の東証の再編も意識されるので、指数全体が上がると言うよりかは、プライム銘柄+好業績に買いが集まるだろう。


 また、市場はコロナ新規感染者数より、ワクチン接種率に注目がシフトし始めたと考える。月末にはワクチン2回接種済みの割合が40%を超える。それを見越し、国内旅行・インバウンド関連銘柄が先週から動き出した。緊急事態宣言の延長検討の報道もある一方、出口戦略の報道も出てきているので、経済正常化に向かう一歩を踏み出し始めたと考えていいだろう。


 そのよう中、市場の最大の注目はジャクソンホールでのパウエル議長がテーパリングに関する話があるかどうかに集まっている。連日、FED高官からのテーパリングに関するタカ派の意見が出始めており、テーパリングに向けての市場へのコミュニケーションを積極化している。足元のインフレは一時的とパウエル議長はハト派姿勢一辺倒だが、今後どう市場とコミュニケーションを取っていくのかに、マーケットは神経質になるだろう。また、中国の規制当局の中国IT企業への取り締まりや、アフガニスタン情勢などの地政学リスクには注視したい。


筆者紹介

・立命館大学卒

・SMBCフレンド証券(現SMBC日興証券)を経てかんぽ生命保険入社

・外国債券・為替ポートフォリオマネイジメント、日本株アナリスト兼株式ポートフォリオマネイジメントを担当

・米国College of William & Mary School of Business 卒(MBA)

・Japan Localized設立後、訪日観光客向けへ体験ツアーの企画運営、インバウンド市場のリサーチ業務に従事



会社紹介

Japan Localizedは東京、京都、大阪で訪日観光客向けのガイドツアーの運営を行っています。これまで、+50,000人以上訪日観光客へツアーを遂行しました。トリップアドバイザー社の”旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本の体験・ツアー2020”で日本全国第3位に選出されています。現在はライブストリームで日本各地からオンラインツアーを行っております。

 また、北米、欧州、豪州、南米からのインバウンドに特化したツアーの企画、リサーチ、マーケティング、英語及びスペイン語のツアーガイドの養成・研修、欧米豪南米インバウンド向けビジネスコンサルティング、メルマガ発行など幅広くインバウンドビジネスサービスを提供しております。詳しい情報やお問い合わせは弊社のホームページのお問い合わせフォームからお願い致します。

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